アクリル塗料の塗膜は 下地処理で変わるか比較実験 (タミヤ、クレオス、ターナー)

その他

みなさんこんにちは”らふちー”です。

最近室内で塗装したいと考えているのですが、ラッカースプレーなどは臭いがキツくなかなか室内ではできません。塗装スペースを専用で作ればいいのですが場所が無かったり子供がいたりするとなおさらです。室内で塗装をするのに”におい”の少ない塗料としてアクリル塗料をおすすめするブログを見かけますが、アクリル塗料は塗膜が弱い聞きます。塗膜が強ければ塗装用の塗料の選択肢に入るのですが爪でひっかいただけで取れてしまっては使いようがありません。ここで模型屋で聞いた話を思い出しました、下地処理で塗料の定着力が上がるというもの。私はアクリル塗料でも可能ではないか?と考えました。

今回の実験は近場で手に入りやすいタミヤカラー アクリルミニとクレオス アクリジョンとターナー アクリルガッシュを使い下地処理をどうすれば塗膜が強くなるか実験してみました。塗膜の強度はプラ板に下地処理を行い、その上から塗装をし爪楊枝を使い塗膜の強度を調べます。

 

下地処理は室内でも作業しやすい以下の方法を使う

ーヤスリがけー 

 ・3Mスポンジヤスリ #320-600

 ・3Mスポンジヤスリ #800-1000

 ・ダイソー メラミンスポンジ

 

ープライマー処理ー

 ・ターナー メタルプライマー

 クレオス Mr.ホビー メタルプライマー

サーフェイサー吹きはスプレー吹きとなるため、室内ではやりづらい作業なので今回は除外

 

ー使用塗料ー

アクリル塗料の中で画材屋で入手できるターナー アクリルガッシュと模型屋で入手しやすいタミヤーカラーとクレオス アクリジョンを用意した

・ターナー アクリルガッシュ 黒

 リキテックス ペインティングメディウム(薄め液)

・タミヤカラー アクリル塗料ミニ 黒

・クレオス Mr.ホビー アクリジョン 黒

・クレオス Mr.ホビー アクリジョンベース グレー(アクリジョンベースに黒が無かったため)

 

塗りは筆を使用し数回塗る

アクリルガッシュは水で薄めた場合とペインティングメディウムで薄めた場合の2種類を用意

タミヤ アクリル塗料とMr.ホビー アクリジョンは原液のままを使用  

 

~実験開始~

比較しやすいようにプラ板に油性マジックで枠線を書いた、右側のスペースが余ったので上塗り隠蔽力テストも追加で行うことにした。

↓隠蔽力テスト

 各種アクリル塗料の白色重ね塗り隠蔽力テスト(タミヤ、クレオス、ターナー)

 

 

下地処理完了

この段階で判明したことがあった、クレオスのメタルプライマーは油性を侵してしまうこと。とは言ってもプライマーは基本的にプラスチックの上に塗る物なので問題はないと思われる。

その他にターナーのメタルプライマーは少しペタつきを感じ、クレオスのメタルプライマーは画像ではわかりづらいが光の反射で少し虹色に見える。

 

水で薄めたアクリルガッシュを塗ってみた、キレイに塗ることが出来ずプラスチックに弾かれてしまっている。

 

アクリルガッシュをペインティングメディウムで薄めた場合、各段に塗りやすくなり下地処理した部分ではプラスチックに弾かれていないように見える。

 

タミヤの塗料とクレオスの塗料を塗った感触は、原液のままでは塗料の伸びが悪く3マス分も塗れば擦れてしまった。

 

~乾燥時間比較~

・アクリルガッシュ+水     約20分

・アクリルガッシュ+メディウム 約15分

・タミヤ アクリル塗料     約15分

・Mr.ホビー アクリジョン    約10分

・Mr.ホビー アクリジョンベース 約5分 

手で触れるくらいになるまでの乾燥時間であり、内部までの感想には3~4時間という記事も見受けられるので参考までに

 

~1日乾燥後~

丸1日乾燥のため放置してみたが、表面に割れなどの変化はない

 

   

~乾燥確認後 塗膜強度実験~  

塗膜の強度の確認は爪楊枝を使い表面を削るように擦って確認する

ー結果ー

・アクリルガッシュ+水

 塗膜は非常に弱いようでヤスリがけしていても下地のプラ板が見えてしまっている。唯一ターナーメタルプライマーでは食いつきを見せている

・アクリルガッシュ+ペインティングメディウム

 塗膜は水で薄めたものより格段に強くなっており、処理なしでは剝がれたが他では爪楊枝で擦った跡が残る程度だった。

・タミヤカラー 

 塗膜は弱くはないようだが、爪楊枝で擦った部分の光沢が剥がれている。

・クレオス Mr.ホビー アクリジョン

 処理なしとメラミンスポンジ処理、プライマー処理した部分で少し剥がれた、荒い下地処理だと剥がれないようである。

・クレオス Mr.ホビー アクリジョンベース 

 アクリジョンより塗膜は弱いようで、処理なし、メラミンスポンジ処理、プライマー処理で少し剥がれている。

 

~まとめ~

下地処理によって塗膜は強くなることが分かったことは大きく、塗装の選択肢が増えました。絵具であるアクリルガッシュでもメディウムで薄めれば弾かれづらくなりプラモ塗装にも使えそうですし、タミヤカラーに関しては擦っても下地が見えないレベルだったので意外と塗膜は弱くないと思いました。しかし最低でも800番くらいのヤスリ掛けかプライマー塗りが必要なので手間がかかるのは室内塗装するための代償ということで

少し反省としてタミヤカラーの黒をお店にあった光沢を選んでしっまったことで、この時つや消しは品切れだったためなのだが、塗料を全てつや消しで統一すれば比較条件も統一できてよかったと後から思いました

 

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