「夢が犯されていくー」
2006年公開の監督を今敏、原作を筒井康隆、音楽を平沢進、制作をマッドハウスによる豪華スタッフが贈るアニメ映画
ジャンル、要素
・サイコサスペンス
・夢と現実と妄想が交差する作品
私がこの映画を知ったキッカケは平沢進さんが劇伴を担当されていたからでした、非常にクセの強い作品なので万人受けはしないと思いますが私的おすすめの作品です
概要
あらすじ
医療研究所が開発した、他人の夢を共有できる画期的テクノロジー”DCミニ”が盗まれた。それを機に研究員たちは次々と何者かに支配されるかのように、奇怪な夢を見るようになる。謎の解明に挑む美人セラピスト千葉敦子は、極秘のセラピーを行うため、性格も容姿も全くの別人格の”夢探偵パプリカ”に姿を変え、クライアントの夢の中へと入り込む。しかし、完全に操られた夢の中で、おぞましい罠がパプリカを待ち受けていた…
パッケージ裏より
スタッフ
監督:今 敏 原作:筒井康隆 脚本:水上清資/今敏 キャラクターデザイン・作画監督:安藤雅司 音楽:平沢進 制作:マッドハウス
監督を務めた今敏さんは「東京ゴッドファーザーズ」、「千年女優」、「妄想代理人」などを手掛けた監督だったのですが、残念な事に2010年に46歳という若さで亡くなられた方です。
原作は筒井康隆さんが書かれた同名の小説「パプリカ」、氏の代表作には「時をかける少女」「日本以外全部沈没」「わたしのグランパ」「虚人たち」などがあり、ドラマ化された作品には「家族八景」「富豪刑事」などがあります。実は いとうのいぢ さん挿絵によるライトノベル「ビアンカ・オーバースタディ」というものがあり驚いた記憶があります。
劇中の音楽は平沢進さんが担当、氏が劇伴を担当したアニメには「剣風伝奇ベルセルク」「デトネイター・オーガン」「千年女優」「妄想代理人」などがあります。氏の歌うエンディング曲は「白虎野」とクレジットされていますが「白虎野の娘」なので注意です。
キャラクター/キャスト
パプリカ/千葉 敦子(声:林原 めぐみ) 本作の主人公。研究所に勤めるサイコセラピストで千葉敦子とパプリカの独立した二つの人格を持つ。 乾 精次郎(声:江守 徹) 研究所の理事長 島 寅太郎(声:堀 勝之祐) 研究所の所長でDCミニの開発担当責任者 時田 浩作(声:古谷 徹) 研究所の職員で千葉敦子とは親しい間柄にある男性
感想
初見( ゚д゚) ポカーン の名作&迷作です。私は前情報を入れて見ましたがそうでした。ED曲が平沢進さんの「白虎野の娘」で尚且つ話もいい感じな雰囲気で終わるのでポカーンだけど後味爽やかで終わります。でも何だったんだアレってなります。
非常に癖の強い映画なのですが、不思議な事にこの映画は私の手持ちのアニメの中でもリピート率の高い映画です。見慣れてくると合いの手を入れながらパレードに参加したくなります、不思議!。
作画はリアル寄りで、動画は手描きのぬるぬる動くアニメーションを見れます、悪夢の中のパレードのシーンは不気味さと壮大さが合わさる手描きアニメの凄さを見ました。私的にはキャラクターの走るシーンが自然で躍動感があり好きです。夢の中の映像は落ちる夢、うまく走れない夢、突然の場面転換など既視感はあるけど、実際に見たかと問われると”多分夢で見た”という感じで、気味の悪い既視感を味わえます。
wikiを読むと原作と違う箇所が多いようなのですが、原作未読でも問題なく見ることが出来ました。
最後にこの作品を見るとモヤモヤしていた気分や鬱屈としていた気持ちを、クシャクシャに丸めてついでに色々ごちゃ混ぜにブレンドしてゴミ箱にポイッと捨てられますので気分をリセットしたいときにどうぞ
以上、映画パプリカのちょこっと紹介&感想でした