発売日 2022/3 価格 4950円 税込 全高 約185mm スケール 1/144スケール 登場作品 侵略ロボオリジナルキット デザイン・造形 島本娼弘 企画・発売 侵略ロボ 製造・販売 株式会社エムアイモルデ
機動動姫MoMoは造形作家”島本娼弘”さんがデザインと造形を手掛けたオリジナルキットです。接着剤不要のスナップキットフィットモデルとなっており、パーツは色分けされ組み立てただけでもカラフルな仕上がりになります。
パーツ構成は可動箇所にはポリキャップが使われ、関節の接続には3mm軸やボールジョイント、ハードポイントには3mm穴が採用されています。
世界観設定があり、2045年 謎の物体”宇宙怪獣(仮)”が突如現れ人類は苦戦を強いられるなか、2050年さらに謎の友好使節団”Xodd(ゾッド)”が出現。人類はXoddからの貸与兵器”MoMo”で反撃に成功残り数体まで駆逐に成功した。1000体近くのMoMoが地球にもたらされ2055年、各国の国際影響力はMoMoの保有台数がイコールになり世界情勢が悪化、軍事衝突やテロが頻発する状況になった。MoMoのパイロットはXoddによってランダムに選ばれるため兵器を持つにふさわしくない者も選ばれるため問題視されている。というもの。
パッケージ
外箱
パッケージサイズはHGガンプラより厚いくらい
取説
横長のタイプ、取説には商品説明には記載のない”キュルチェル型”とある
取説はフルカラーで記載
白ランナー
白ランナー
黒ランナー
金色ランナー
ポリキャップ
台座やデカールは無し
パーツ構成は本体がPS製で関節パーツにポリキャップを使用している。ABS製のパーツは使用していない。
アンダーゲート多めの構成だがゲートは細めで、ゲート位置も目立ちにくい場所に多く配置されている
曲面の位置にゲートがあまり無く、曲面の部分に来るところはほとんどがアンダーゲートになっている
パチ組完成
完成 正面
全高約18cmと大き目に感じるボディ、白のメインカラーに金と黒のさし色が入っている
このデザインから製作者の趣味がうかがい知れるのがすごい
台座無しでも自立可能
正面に来る合わせ目で気になるとしたら太もも、足の甲、下腕。太ももは上の黒色の部分とモールドがつながるので段落ちモールド化しても良さそうです。
側面
人のシルエットに近いが肘、膝の接続が後方にずれて接続されている
体の各所に3mm穴のハードポイントが設置されている
背面
お尻がキッチリ造形されている
お尻の上の白いパーツを外すと3mm穴が現れるのでフライングベースを使用する際に便利そう
付属の武装とハンガーパーツ
太刀、直刀、ハンドキャノン
ハンドパーツは平手、武器持ち手の2種が2個ずつ付属
ハンガーパーツは3mm穴ならどこにでも接続可能
ハンドキャノンは少し小さめ
ハンガーパーツはハンドキャノンも携行可能
余剰パーツ
ヘッドパーツとポリパーツが余る
ヘッドパーツ後方のパーツは余らないので完全な形にはできない
各部アップ
可動・ポージング
頭部は首の前後がボールジョイント接続
肩は軸接続で2重関節になっている、デザイン上90度までしか上がらない
肘120度まで曲がり、手首は接続部で回転し、平手だけ手首から曲げることも可能
腕は肘を顔の前まで持ってこれるくらいまで前方向へ可動する
胸の下部分はボールジョイント接続で前後左右、回転が出来る
足はボールジョイントで接続、斜めにはなるが上方向への可動は真上まで上がる
足の横方向への可動は外側と内側ともに控えめ
股関節の構造は30MSのような構造で、逆Yの字で支点部分は可動する構造になっている
太ももは回転し、膝は120度くらいまで曲がる
足首の前後可動は30度くらいと控えめ、左右可動も足の甲に接続した斜めの軸を使っているためこのままでは少し接地しづらい。そのかわり靴底がつま先の部分でボールジョイント接続になっており良く動く
色々ポージング
腕のクロス
ひざ下が長いため立ち膝はキレイに決まらない
女の子座りの方がさまになる
こんな事も可能
ジャンプ
振りかぶり
ハンドキャノン構え
他キットとの組み合わせ
同スケールのEG 1/144ガンダムと並べてみた
オルカの設定は全高30mなのでΞガンダム並みに大きいことになる
美少女プラモデルと並べてもオルカの方が大きい
スタンドやペルソナなどとしていけそう
体の各所に配置された3mm穴にコトブキヤのMSGを装備可能
武器持ち手の穴が小さく無加工ではグリップが細い物しか持てなかった
グリップが細ければこのように持てる
通常グリップの武器を持たせたい場合は手の付け根が3mm穴なのでMSGのハンドパーツとも交換可能
コトブキヤのキットと差し替えをしてみた
オルカの足は本体側が凸の3mmのため交換できる選択肢が少なく写真だとルミティアの足と交換している、他にはFAガール白虎の足と交換できた
腕は問題なく交換できた
ここで気づいたのが胴体サイズがコトブキヤの美少女プラモデルとほぼ変わらないということ
ルミティアと手足の交換をしてみた
色合いも近いため違和感が少ない
ルミティアの手足と頭部の角を無しにした状態
一気にアンドロイド騎士のような見た目になった、これはこれはなかなかいいぞ
こっちの方が自分の趣味に刺さった…
頭部の差し替え
頭部を差し替えてみた
首の根本は4mmのボールジョイント接続になっていたので、余りパーツの首のポリキャップをカット
軸は2.5mmなので接着剤やテープで太らせて、ルミティアやFAガールに付属する首パーツを差せばコトブキヤのキットの頭部を取り付けることが出来る
創彩少女ヘッドとワイルドハンド、ルミティアの足で構成
改造用ボディの選択肢としてはなかなか良さそうである
まとめ
製作期間は平日作業で2日間
組み立てやすいキットでパーツの合いは良好、はめ合いは固めだったのでダボピンのカットを行った部分もありました。胸のパーツがバチピタした時は変な笑いが出ました。
アンダーゲート多めだったもののゲート位置は太ももと足の甲以外は目立たない位置に配置されたり下に隠れていたりと配慮されておりそこまで神経質にならずに済みました。好みは分かれるかもしれないですが曲面のゲートを避けてアンダーゲートになっている点はゲートも細いこともあり作業はしやすく感じました。ランナー吹き塗装してもタッチアップは少なめで済みそうなので金色ランナーを塗装すればよかったと少し後悔してます。
可動域は広めでポージングは良く決まります。動かしていて股関節のボールジョイントが削れて来てるのが少し心配でした。
デザインが製作者の趣味に走っているようで触っていて楽しいです。設定から30mの女性型機動兵器。ボディラインは手足長めのメリハリのある体型、腹筋のような造形や肉感的な腰回り、スーパーロボットを思わせる胸パーツなど今あるキットとは一味違う造形を味わえました。
以上、機動動姫MoMo ORCAオルカのパチ組レビューでした。