みなさんこんにちは
新しいガンダムシリーズである”水星の魔女”の放送が始まりガンダム熱が上がり始めた今日この頃
そう言えばひと頃前にハリウッドでガンダムが実写作品になるという話を耳にしたのを思い出し実写ガンダム作品であるGセイバーを数年ぶりに見てみたくなりました。
学生の時にビデオで見てつまらなかった記憶があったのですが、今回ガンダム熱が上がっているのもあって見直してみようと思いました。
あらすじ
宇宙世紀223年、地球。元地球議会軍パイロット、マーク・カランは宇宙都市”サイド・ガイア”の生物学博士、シンシア・グレープスを助けたことから事件に巻き込まれてしまう。地球の食糧難危機に端を発したその事件は、地球議会軍と”ガイア”との戦闘に発展してしまった。過去の記憶から、軍を辞め戦うことを拒否し続けていたマークだったが、大切なものを守るため、最新型モビルスーツ『Gセイバー』への搭乗を決意する!
DVDパッケージ裏より
1999年にガンダム20周年作品として制作された日米合作作品
見る前に覚えておきたいこと
・時代は宇宙世紀 223年
機動戦士Vガンダムの宇宙世紀153年の出来事から70年先の未来を描いている
・地球の食糧危機
度重なる戦争による環境破壊により食糧生産量が低下、コロニー側から輸入しなければならないレベルに達していた。しかしコロニー側の生産量にも限りがあり両者の間で軋轢が生まれている。
・セツルメント国家議会軍
地球連邦政府崩壊後に地球政府と親地球派のサイド2、3、5、7を取り込んで形成した連邦政府にかわる強大な組織の軍隊。作中では”議会軍”とだけ呼ばれる場面も多い。
・スペースセツルメント
宇宙世紀 218年に地球連邦が分裂し縮小・改組されセツルメント国会議会となった際、スペースコロニーからスペースセツルメントに改称された
感想
実写のガンダム作品は今の所これ一作のみなので賛否両論だとは思いますが、ガンダムという作品を実写で描いても悪くはないなとは思いました。しかしあくまで完全新作にした場合かなと。実写でアニメをリメイクしたらアニメとの絵柄の齟齬で楽しくは見れないだろうなと思いました。
この映画のモビルスーツでの戦闘は少なく、Gセイバーの出撃は2回あるのですが、戦闘シーンは最後のみ。モビルスーツの動きは遅めの機械的な動きのものでしたが私は気にならなかったです。
モビルスーツや戦艦、コロニーなどのCGは放送時期が古いため粗いのは仕方ないですがモビルスーツは格好良くデザインされていました。
ドラマ部分が多く、逃亡劇や恋愛が描かられるのですがここが少し長く退屈だと思いました。
ストーリーは新技術独占を狙う地球政府の強硬派からそれを守るために逃亡、そして最後には戦闘に発展というもので、恋愛描写もあり主人公と冷えた関係だけど自己の利益のため付き纏う婚約者と新しく現れた研究熱心なヒロインと主人公の三角関係が描かれ、主人公がヒロインに惹かれるのだけど強気な婚約者には弱腰というこじれた関係のため私はイマイチでした。
学生時代につまらないと感じた理由を考えてみると、ガンダムの活躍を期待したのに少なかったこと、主人公がすでに成人しており婚約者とヒロインとの三角関係を演じていて煩わしいこと、食糧難というテーマが根底にあるのに戦争になるほどのものだと実感できなかったこと、だと思いました。
大人にって見返してみるとやっぱりガンダムの活躍が少なくもっと見せて欲しいと感じました。せっかく陸戦モードのGセイバーに換装しても活躍が少なすぎて物足りなく感じました。恋愛描写も今見てもこじれている関係が煩わしいと感じ、また食糧難を救う技術を守るための戦いという部分も今ならある程度理解できるのですが、何処に行っても食べ物が買える・食べられる日本の生活をしているリアルの現状からすると、食糧難を使って恐怖政治?独裁?と言われてもピンとこない感じでした。
ガンダム作品なのでガンダムの活躍を期待してしまうと退屈になってしまう、そんな映画でした。ドラマ部分も合わせて楽しめるのならいいのかなと思いました。
以上、数年ぶりにGセイバーを見直してみての感想、でした。