発売日 2022/9 メーカー マックスファクトリー 価格 8800円 税込 全高 約170ｍｍ スケール ノンスケール 登場作品 マックスファクトリーオリジナル デザイン あきまん
マックスファクトリーが発売する新たな美少女プラモデルシリーズ”ゴッズオーダー”が発売されました。PLAMAXブランドになっており第一弾は神翼騎士 ユリ・ゴッドバスターです。小冊子が付属しており世界観設定と対談が掲載されています。
キャラクターデザインにはターンエーガンダムのキャラクターデザインやオーバーマンキングゲイナー、Gのレコンギスタのメカデザインを手掛けた あきまん氏が起用されています。
世界観はSFで、舞台は近未来の地球と月の間にあるテーマパーク型企業国家「ファンタジ・オ」、これを運営する宇宙企業国家「オリュンポス」は恒久的な独立を目指しており、「ファンタジ・オ」は実は「オリュンポス」の強力な軍事力を保有した軍事要塞だった。しかし「ファンタジ・オ」はある時、運営側である「オリュンポス」と決別し「オリュンポス」と戦闘状態へと突入した、というもの。ユリ・ゴッドバスターはその中に登場する「ファンタジ・オ」の開発員「大空ユリ」がソウルインジェクション（意識転送）した戦闘用シルエットドールであり、他のシルエットドールとは一線を画す特殊英雄素体と呼ばれる強力なシルエットドールで「オリュンポス」保有のシルエットドールと戦う戦士である。
パッケージ
外箱
パッケージイラストはあきまん氏のイラストが飾る
外箱の縦横比がコトブキヤと異なり、チトセリウムと同じになっている
取説
設定や対談が掲載された冊子
デカール
フェイスパーツ
前垂れパーツは彩色済みの軟質材になっている、パンツも軟質材
以下ランナー
台座はギルティプリンセスと同じものが付属
ABS製のパーツは肌色と腕、関節パーツと少な目、POM製パーツは選択式になっている
組んでいて気になった点
パーカーを固定する四角の穴が背中にあるのだが
取説上は突起があるように見える
しかし現物のパーツは突起がかなり短く、固定できるほどの長さがないものになっている
完成
非武装状態 正面
服の造形が細かく、前垂れも彩色されておりパチ組でも見栄えが良い
ベルトのバックル部分などは塗装する必要がある
側面
台座は無くとも自立は可能
何気に後頭部にアホ毛が生えている
背面
3mm穴が二箇所あり腰の部分には武装がくる
武装モード 正面
武装モード 側面
武装モード 背面
武装の大槍モードとの対比
頭の鎧は可動し顔を覆うことが出来る
また腰の短剣は抜刀可能
お顔アップ１
お顔アップ２
お顔アップ３
印刷無しフェイスパーツ
ハンドパーツ
武器持ち手、開き手、握り手の3種
アーマー一式
脚、背中、腕、頭部に取り付ける
武装一式
変形武器（大剣モード）、パッシブソード2本、短剣+鞘、盾
変形武器の大槍モードではメガミデバイスのバレットナイツ・ランサーの武装よりも長くなる
スタンド
アームは長短で2種付属、figmaの付属品のようなアーム先端が斜めの物も付属している
前垂れは無しでもデザイン上は成立するようになっている
スカートの前側は選択式で画面左が可動用、右が通常になっており、可動用は短くなっている
可動用を使った場合前垂れ無しだとインナーが見えてしまう
サイズ比較
ユリはスタンドを使っているため少し高くなっているがそれでもメガミデバイスやFAガールより大きい
余剰パーツ
POM製パーツとABS製パーツの選択式のため、肩、腰、股関節のジョイントが余る
不使用パーツ
太もも部分のパーツが余る
可動・ポージング
頭部はボールジョイント接続で首の根本にも若干の可動がある
前側の髪の毛も可動させることができ、干渉を避けることが出来る
肩もボールジョイント接続でそのままで真上まで上がる
二の腕にはロール軸があり、肘は120度くらい曲がり手首にはスイング軸がある
胴体の肩の接続部分には前側への可動軸がある
前側への可動軸はあるが腕を伸ばした状態でクロスできるほどは可動しない
前屈
胸の下部分と股関節上で可動させることが出来る
スカートと前垂れがあるため座ることは苦手
体の反り
体のひねり
胸下にも可動はあるが前垂れがあるためあまり動かせない、股関節上がボールジョイント接続なのでそこで体のひねりを表現するしかない
足の開き
スカートは可動式になっており可動の妨げにはならない
股関節の足の接続部分には引き出し機構はない
可動用スカートの場合、足は90度まで上がる
膝は130度ほど曲げることが出来る
足首は前後左右可動し足首の上にロール軸があり、つま先の可動もある
武装脚の可動
膝は二重関節になっており90度ちょいまで曲がる
足首も通常の足と同様に前後左右可動+ロール軸がある
以下、ポージング
片膝立ちが可能
軽装ユリ
出陣せよ！
二刀流
大剣装備
大槍装備
戦うユリ
まとめ
製作期間は平日で５日間ほど、パーツはPS製でも柔らかめでゲートも細めで処理が楽でした。パーツの嵌め合いは緩めな印象で、可動軸もキツイところはなく一部緩くて軸を太らせたりしました。パッチンではめる返しのついた可動軸もあるため好みが別れるところもあります。
造形は可愛さなら現状の美少女プラモの中ではな平均くらいなのですが、服飾に関しては他の美少女プラモキットより緻密に作られており、ユリの中世騎士をモチーフとした服、彫像のような武装脚など他のキットにはない魅力があります。同じファンタジーモチーフのコトブキヤのプラモデルシリーズ、アルカナディアとはデザインの面で差別化が計られています。
可動域は同社のfigmaより広めで肩部分に前への可動軸があったりスカート可動ギミックがあったりと可動域を広めにとる工夫があります。ただスカートはポロリしやすいのでポージングの際にストレスになりました。
長大な武装があり軽量ではあるものの片腕での保持力では限界があり、柄の末端を腰や足で支えたり両手持ちにすることである程度はカバーできますが、何か台座などの救済パーツが欲しかったところでした。また、武器を持ったフル装備時では付属の台座では余裕はあまりないように感じました。
以上、ユリ・ゴッドバスター パチ組みレビューでした。
